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きゃりー&セカオワFukaseのペアルック写真にファンもウンザリ!?

 ネット上で”ラブラブアピール”を繰り広げている、きゃりーぱみゅぱみゅ(22)とSEKAI NO OWARIのボーカルFukase(29)カップル。Fukaseは1月29日を迎えてすぐに「Happy birthday KPP」と自身のTwitter、Instagram(インスタグラム)、Facebookを立て続けに更新。恋人のきゃりーが22歳の誕生日を迎えたことをお祝いするとともに、黒のパーカーでペアルック姿の写真を公開し、話題を呼んでいる。

 Fukaseときゃりーの仲が明言されたのは昨年8月。Fukaseのツイッター上でフォロワーがきゃりーとの交際を質問をし、それに対してFukase自身が肯定したことが話題となった。その後は、きゃりーのツイッターにもFukaseが登場したり、一緒に旅行へ出かけたことを覗わせるような写真を2人同時期に公開したりと、順調な交際ぶりとアツアツな様子が注目を集めてきた。

 そしてきゃりーも29日の午前0時台にTwitterでFukaseのツイートに対し、「釣りセットありがとうね! 誕生日プレゼント、、しびい、、」と返信。「誕プレがナウい」というコメントと共に、Fukaseから貰ったとされる釣りセットを掲げた写真を公開したところ、今度はFukaseが「またジンドウイカを釣って食べよう」とコメント。フォロワーやファンに対してラブラブっぷりが伝わるやり取りを繰り広げた。

ラブラブアピール連投はNEWS・手越を意識している!?

 Fukaseといえば、昨年末の『第56回輝く!日本レコード大賞』(TBS系)の記者会見にきゃりーと揃って出席した際、受賞曲の『炎と森のカーニバル』について「彼女を題材にした曲なのでとても不思議な気持ち」と発言したことも記憶に新しい。想いを隠そうとせず堂々とした言動が、セカオワやきゃりーの楽曲・世界観を好むファンにはウケているのか、今回のツーショット写真には、

「ラブラブいいと思う。きゃりーちゃん、幸せそう!」
「KPPおめでとう!ラブラブすぎて眩しい…!2人とも大好き!」
「もう結婚しちゃえ!」

 と羨望や祝福の声が上がっている。しかし一方で、

「なんかもう飽きてきた」
「もういい加減アピールいいよ」
「ここまで公開する芸能人カップルってそうそういないよね…」
「見て欲しくて仕方ないんですね…」
「髪色も服もペアルックですか」
「こんなにアピールして、今はいいけど別れたらどうするんだろう…」

 などと、”公開ラブラブ”のやり過ぎ感にうんざりしているような声も多い。先日はそれぞれが髪色を紫にした写真を公開したばかりだったこともあり、2人の動向を”ネタ”として楽しむ人も増えているようだ。さらにFukaseに対して、

「手越と浮気されてから、ラブラブアピールし始めたよね。取られないように必死なんだね」

 と、昨年10月発売の『フライデー』(講談社)で、NEWSの手越祐也(27)ときゃりーの密会を報じられた過去もあることから、ネット上では未だに引き合いに出されている。このように、まだまだ”ネタ”を提供してくれそうな2人だが、

「誰が何を言おうと2人が幸せならいいというスタンスが伝わって私は好きだけどな。かっこつけていたり、コソコソしたり、画面とは全然違う姿を見せる芸能人よりよっぽど好感持てる。お似合いだよね」

 と、根強い応援の声も。果たして次はどんなネタを投下してくれるのだろうか?

(文/一樹守)

新たなロボットビジネスの幕開け「DMM.make ROBOTS」が本格始動

 ロボット大国と言われる日本。ホンダのASIMOをはじめとする人型ロボットの研究開発で世界の先陣を切っていることは論を待たないが、では産業としてロボットが立ち上がっているかといえば、大いに疑問だ。

 かつてソニーのペットロボットAIBOが発売された時、人と共にロボットが活躍する日本の未来を予想した人は少なくなかったと思う。だが、現実にはペットロボットや工学マニアの趣味からは脱していない。

 そんな現状を打破するべく、デジタルコンテンツメーカーのDMM.comが新たな事業をスタートする。それが『DMM.make ROBOTS』だ。

 2015年1月27日には同社の事業計画が大々的に発表された。


参画各社から自社ロボットのプレゼンテーションが行われた

パネルディスカッションでは、SNS株式会社ファウンダーの堀江貴文氏が登壇、ロボットの使用目的をはっきりさせることが肝心と指摘

富士ソフトの『Palmi』(パルミー)。販売価格298,000円(税別)。会話が可能なサービスロボット

ユカイ工学の『BOCCO』(ボッコ)。販売価格29,000円(税別)。小学校低学年向けの電話として開発されたロボット。スマートフォンとつながり、会話ができる

プレンプロジェクトの『PLEN.D』。販売価格168,000円(税別)。サッカーゲームやローラースケートができるエンターテイメントロボットだ

ディアゴスティーニ・ジャパンの『Robi 組み立て代行バージョン』。価格未定。通常は同社発行の雑誌の付録を組み立てる必要があるが、完成品を販売する

生販一体、革新的なイノベーションを目指す

 DMMロボットキャリア事業は2つの柱からなる。ロボットベンダーの製品を販売網に乗せるロボットキャリア事業とロボティックスクラウドだ。

 生活用ロボット(サービスロボットと呼ばれている)の立ち上がりが遅いのは、ベンダーにビジネスマインドが不足しているためと各社が技術を囲い込むためと同社。技術者の自己満足に陥りやすく、製品にコンシューマーのニーズが反映されていない。さらに技術のガラパゴス化が進み、規格の標準化や新技術の共有も後手に回っていると分析する。

「ロボットキャリア事業は携帯電話のキャリアと同じ位置づけで、プロモーションやEコマース販売を行います。これにより生販一体となったビジネス戦略を打ち立てることが可能になります。また複数のロボットベンダーがDMM.make ROPBOTSの下に集まり、開発環境の共有化や情報交換を行います。埋もれがちだった各社の要素技術を浮かび上がらせ、革新的なイノベーションにつなげることができると期待しています」(同社ロボット事業部 岡本康広)

 ロボティックスクラウドはIoT(Internet of Things)技術を用いて、ロボットが収集するデータをクラウド上に集約し、よりコンシューマーのニーズに合ったサービスを提供する。インターネット経由でソフトウェアのアップグレードやデータ更新を行うことはもとより、ビッグデータにより潜在的なニーズを汲み取り、ロボットに反映させる。

「またDMM.comの課金システムや会員、配送などDMMの資源を利用することで、ビジネス面からサポートします」(岡本)

 同社はDMM.make ROPBOTSで扱うロボットを『スマートロボット』と呼び、スマートフォンのようにインターネットを利用して生活を快適にするデバイスとして位置付けている。事業に参加するのは、富士ソフト、ユカイ工学など5社。2015年度の売り上げ目標は30億円。2017年には100億円を達成するという。

 自身がロボットエンジニアであり、ディアゴスティーニの組み立てロボット『ROBI』(雑誌はなんと10万部が売れたそうだ)の販売元である株式会社ロボ・ガレージ代表取締役社長・高橋智隆氏は、サービスロボットを音声認識のデバイスとして位置付けている。

「スマートフォンの次のデバイスは何か? スマートフォンがヒットしたのは、直感的に操作ができたからです。次はおそらく音声認識ですが、スマートフォンのように四角い箱に向かってしゃべるというのは、違和感が大きい。人の形をしたロボットは音声認識に向いています。小型のコミュニケーションロボットに話しかけたり、ロボットが話すことに違和感はないでしょう」

 経済産業省の予想では、国内サービスロボット市場は右肩上がり。2012年現在、600億円市場のサービスロボットは2035年には5兆円規模になるという。DMM.make ROPBOTSは、その流れを後押しすることができるのか? サービスロボット市場は立ち上がるのか? 注目したい。

(取材・文/川口友万)

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映画『GODZILLA ゴジラ[2014]』オリジナルグッズプレゼントキャンペーン実施!

 Webを通じて様々なコンテンツを提供する株式会社DMM.com(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 松栄立也、http://www.dmm.com/ 以下DMM )は2015年2月4日より映画『GODZILLA ゴジラ[2014]』レンタル開始を記念して、オリジナルグッズプレゼントキャンペーンを実施致します。
▼全世界興行収入No.1!日本国内興行収入32億円の大ヒット!怪獣映画の傑作として映画史に名を残す「ゴジラ」を、ハリウッドが再リメイクした超大作『GODZILLA ゴジラ[2014]』。2月4日からのレンタル開始を記念し、合計20名の方にオリジナルグッズをプレゼント致します。
▼概要
■応募方法
キャンペーン期間中にエントリーの上、対象作品『GODZILLA ゴジラ[2014]』をDMM.comでレンタルを行う。
■キャンペーン期間
2015年1月29日(木)~2015年2月23日(月)
■当選者発表
当選は、厳正な抽選のうえ賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
■プレゼント内容
 オリジナルキャップ3名様
 オリジナルパーカー1名様
 オリジナルビーチボール6名様
 非売品プレス10名様
■ストーリー
1999年。日本の原子力発電所に勤めるジョーは異常振動の調査をしていたが、
突如、緊急警報が鳴り、妻サンドラを原子炉内に残したまま、
防護壁を閉じる苦渋の決断を強いられた。
それから15年後、息子フォードは、父が逮捕されたとの知らせで日本に向かう。
ジョーは単身、事故調査を続けていたのだ。
原発事故の裏側には何かが隠されている!
原発跡地に侵入した2人は、謎の研究施設と想像を絶する巨大生物を目にするのだった…。
▼DMM.comの月額レンタルとは?
・月額固定料金で、ネットで気軽にDVD/Blu-ray/CDをレンタルできるサービスです。
・ネットで予約するだけで、ご自宅の郵便受けまでお届けします。
・返却期限・延滞料金はありません。都合の良い時に好きなだけ楽しめます。
・返却は郵便ポストに入れるだけで返却が完了します。
・発送・返却時の送料は全て無料です。
・1ヶ月0円お試しキャンペーン実施中。
▼DMM.comの単品レンタルとは?
・DVD/Blu-ray/CDを1枚(180円~)レンタルできるサービスです。
・ネットで予約するだけで、ご自宅の郵便受けまでお届けします。
・月額料金は必要ありませんので楽しみたい作品だけをレンタルすることができます。
・送料無料キャンペーン実施中。
▼DMM月額レンタル『GODZILLA ゴジラ[2014]』特設ページ
スマホ:http://sp.dmm.com/rental/feature/godzilla
▼DMM単品レンタル『GODZILLA ゴジラ[2014]』特設ページ
スマホ:http://sp.dmm.com/rental_ppr/feature/godzilla
▼DMM.com DVD/CDレンタル公式サイト
http://www.dmm.com/rental/
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【広報に関するお問い合わせ】
株式会社DMM.comラボ
TEL:03-5789-7031(連絡可能時間帯:平日10:00~18:00)
E-MAIL:pub@dmm.com
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中谷美紀主演ドラマ『ゴーストライター』で描かれる出版界の裏側

 中谷美紀が13年ぶりに連ドラ主演を果たし話題となっているドラマ『ゴーストライター』(フジテレビ/毎週火曜21時~21時54分)。初回は10.5%、第2回は9.2%と視聴率こそ今一歩の感があるが、重厚で本格的なつくりにドラマファンの評価は高い。

 ストーリーは、昨年騒動となった佐村河内守氏と新垣隆氏の一件を思い起こさせる内容だ。ドラマでは、自分の生み出す作品に行き詰まりを感じた天才小説家(中谷美紀)が、自分の作品をアシスタント(水川あさみ)に代筆させる。過去にも、出版業界における「ゴーストライター」が世間の話題にのぼることはたびたびあったが、その実態は一般にはほとんど知られていない。

執筆時の契約と気になるギャラは?

 流行語大賞にもノミネートされた「ゴーストライター」について、ある大手出版社の編集者が解説する。

「出版業界でゴーストライターといえば、文章を書いたことのない有名人やタレントに話を聞いて代筆する、というもので、いまや、そうした事情は多くの読者もお見通しです。私たち編集者は、話題性のあるタレントや文化人にオファーして出版の約束を取り付けますが、本人の口述をプロのライターが文章にする「語りおこし」の方法で本にするケースがほとんど。最初の打ち合わせの段階で、少なくとも3回前後、時間にして最低5〜6時間くらい割いてもらうことを約束して原稿を作ります。その際に“ゴーストライター”を立てるわけです。著者(となる人)に興味のある人、テーマとなるジャンルに精通している人、著者と相性の良さそうな人に依頼します」

 出版社とゴーストライターの契約内容はケースバイケース。印税契約の出版物の場合、本の本体価格×印刷部数の10%を著者印税とする場合が多く、ゴーストライターが入る場合、著者との印税比率は7対3(著者70%、ゴースト30%)や8対2となるが、たとえばゴーストライター自身が企画を立ち上げた場合、6対4や5対5になることもあるという。また、著者との契約は印税ながら、ゴーストライターには印税を割り当てず「原稿買い取り」の契約で出版するケースもあり、その際の相場は30万円前後からとなっているようだ。

某タレントが自分の本を「まだ読んでないんです」

 その昔、某女性タレントが、生放送で自著の内容を聞かれて「まだ読んでないんです~」と正直に答えてしまったということもあったが、タレントがゲラ(出版前に内容や誤字脱字などをチェックするための見本刷り)を読まず、チェックをマネージャー任せにしていると、こうしたアクシデントも起こってしまう。

「ある有名野球選手に出版のオファーをした際、『(取材に)1時間しか取れない』というので、野球に詳しい有名作家に破格の値段でゴーストを頼んだことがあります。その作家が選手のファンだったので上手くいきましたが、このように“実は名の知れた作家やライターが書いている”なんてケースもあります。そんなときは奥付(巻末)のクレジットに『編集協力』あるいは『SPECIAL THANKS』として名前を記したりします」と前出の編集者は語る。

 そんなゴーストライターには、絶対にやってはいけないことがある。ある、経験豊富なゴーストライターが続ける。

「慣れないゴーストライターのありがちな失敗は、筆が乗ってしまうと、つい主観的になり自分の意見を入れてしまうことです。あるいは取材時間が短くて書くことがなくなると、ページを埋めるために著者が喋っていないことを書いたりします。その記述に著者が共感をもてばいいのですが、反感を買うとゲラは赤字だらけになり、著者はもちろん、出版社にも迷惑をかけてしまいます。作品は、あくまでも著者として表紙に名前を出す人のもの。当たり前ですが、“自分の意見”は封印しないとダメですね」

自己主張の強いタイプは「ゴースト」に不向き

 また、自己主張の強いタイプも不向きだ。多くのケースで、ゴーストライターは著者への取材時にインタビュアーの役割も兼ねる。著者に気分よく喋ってもらうことが第一であり、前出の編集者は「コミュニケーションがうまく人間関係を上手に作れる人や、相手を怒らせない人に依頼します」という。

 十人十色と言われる通り、著者にも様々なタイプがいる。

「大筋だけを喋って肉付けは任せるというタイプもいれば、細かな表現にまで徹底してこだわる人など、本当に様々です。なかにはおごり酒(こうしたケースは出版社が取材経費を用立てることがほとんど)にあずかりながら喋り、上がってきたものをマネージャーに読ませて一丁上がり、なんてこともあります。なかなかいませんが『良きにはからえ』とばかり、細かいことを言わない人は理想的です」(前出・ゴーストライター)

 ゴーストの筆力により重版(売れ行きが良い場合に追加で印刷・製本をすること)が決定すれば「第二弾もいきましょう」という話になりやすく、“ゴーストライティング”にも力が入るという。

 なお、ゴーストライターが活躍するのは、おもに、本業に忙しいタレントやスポーツ選手、文化人などの名で出される出版物。文章を書くことが“本業”である小説家やエッセイストがゴーストライターを立てるケースはまずない。

「2回目の放送を見る限り、水川あさみさん演じるアシスタントはプロット(内容の骨子)を書き始めました。ここまではギリギリセーフ、という気もしますが、執筆まで手がければ“名のある作家が他人に小説を書かせている”こととなり、もしバレたら、佐村河内氏のように信頼は失墜するでしょう。もっとも、私の知る限り、そうした小説家は実在しません」(前出・大手版元編集者)

 今後どのような展開になるか、見もののドラマである。

(取材・文/小川隆行)

スカイマークが民事再生法申請…微妙なスポンサーしか現れず|やまもといちろうコラム

 やまもといちろうです。人間ドックに行ったら「ちゃんと寝ましょう。お酒を控えましょう」と指導され、人生の4分の3を奪われた気分です。

 ところで、スカイマークエアラインが、案の定民事再生法へと移行してしまいました。「民再ってなあに?」と思われた方はレッツ検索。

スカイマーク、民事再生法申請へ…運航は継続

スカイマークが民事再生法適用申請へ、運航は継続=関係筋

 で、常識的に考えれば民事再生法の適用がなされたとしても、スポンサーが現れる可能性は極めて微妙な案件で、そのバックグラウンドにはエアバスとの取引債務の扱いが極めて困難な情勢にあるのが原因といえます。

スカイマークとエアバス、前代未聞の軋轢

『東洋経済』では「前代未聞」というような冠がついていますが、実際には南米の航空会社などで未払いが発生していまして、別に前例がないわけでもないです。ただ、スカイマークのように「民事再生を狙って一部減免まで狙っていくスタイル」はあまり見ないというだけです。普通は、エアバスやボーイングなどから機体の導入ができて、そのローンが終わらないうちに業績不振でチャプター11(倒産処理手続)というのはあるんですが。

 当然、そういう曰くつき物件をスポンサードする会社があるのという話になるわけですが、スカイマークを確保して“いいねいいね”となるのは羽田の離着陸枠をスカイマークが持っていることで、これに関しては国土交通省のLCCも含めた航空行政が「日本航空と全日空の寡占では価格競争やサービス面での不安が否めない」ということで競争環境を作ろうと第三の航空会社の参入を積極的に認めてきた経緯があります。そういえば日本エアシステムとかいう会社があったような気がしますが、気のせいです。スカイマークだけでなく、スターフライヤーやエアドゥなどの地域密着型の航空会社もありますが、なかなかそれ単体で採算をあわせるのは厳しく、なんだかんだで日本航空や全日空その他とコードシェアを行い、空席率を減らすなどの経営努力を行わないと利益が確保できず存続できない実情はあります。

 スカイマークにおいては、少し優遇された羽田枠と、国内線でのドル箱である福岡、札幌便の運用で利ざやを稼ぎながら、僻地の低価格路線を頑張って拡張してきました。ところが、日本航空が経営的に復活し、また全日空もそれ相応以上の経営努力を続けていくなかで、スカイマークの強みであった低価格の主要路線で利益を確保する戦略はあっさりと破綻。その生き残りを、エアバスなどからの機体調達で羽田─ニューヨーク便の就航などで一発逆転することで頑張ろうとしたわけですけれども、経営計画を吟味してみるとあまりきちんとした採算管理、それに基づいた売り上げ計画というものは無かったようです。

 結果として、間に結構優秀なコンサルタントの人たちが入っていたにもかかわらず、アジア系のファンドからの資金調達に失敗。また経営の独自性に拘るあまり、従来からの株主で親和性のあったHISの澤田さんや、国内旅行では大きなシェアを持っている楽天の三木谷さんからの資本提携の話も断ってしまいます。さらには、それなりに筋のよい話と見られた全日空からの経営支援話や、日本航空との資本提携もご破算になり、自主的な資金調達のめどがなかなか立たないまま、今回の民事再生法適用申請という「自爆テロ」気味の迷走になった形です。

スカイマークはどこへいく……

 エアバスとの関係がこじれた理由の最たるものは、スカイマークからのリークで「エアバスとの機体調達キャンセルの860億円あまりの違約金交渉が、220億円前後で妥結する見込み」とかいうガセネタをメディアに流したことが背景にあるようです。これには、さすがのエアバスも修羅の形相でイギリスでの訴訟を早期に提起する構えになってしまい、平たく言うと勝ち目はありません。発注して、できちゃって、スカイマークのロゴまでプリントした機体を引き渡そうというところでキャンセルですんで。

 なもので、うっかり民事再生法ですよといったところで、いままでの調達で主なラインと目されていた160億円から200億円前後の調達ではまったく目処が立たなくなりました。どうするつもりなのかはよく分かりません。また、一連の機体調達においては報道でもあるとおり「簿外」であって、それ以外にどのくらいの債務をスカイマークが保証しているのか、実は良く知られていないというのが実情です。通常、M&Aを行うにあたっては、すべての契約や業務状況を法的に精査するデューデリジェンス(DD)という工程を組むのですが、スカイマークの場合はなかなかそのDDを実施するための条件が整わないというのもネックになっていたようです。

 で、スカイマークは大丈夫なのでしょうか。

 正直なところ、スカイマークはこのままいくと経営を是正できるだけの、十分な資金を提供できるスポンサーが現れないだろうと見られています。現状で、佐山展生さん率いる“インテグラル”が支援表明しており、それとのバーターで、いままでスカイマークを率いてきた西久保社長が、代表取締役を降りる話が公表されております。この話がまとまったから民再だ、という流れかとは思うんですけど、まじめに再建していくためには結構な難題があるようには思います。

代表取締役の異動に関するお知らせ

民事再生手続き開始の申立て及び資金支援等に関するお知らせ

 西久保慎一社長が無能かと言われると決してそんなことは無いのでしょうが、現状のスカイマークの経営状況を良く見てみると、いろんなことを試そうと様々なチャレンジを遂行した結果、本来は「安いからいいよね」ということで確保していた競争力はどっかにいってしまい、ちょっと変わった第三極航空会社みたいな状態になってしまった、というのが実情だと思うのです。

 さすがにこれ以上は西久保社長が経営して浮上する目はないだろうとすると、一度破綻してからと言う話になるのでしょうが、スカイマークで一番価値のある資産というのは、実際には安価な航空会社を運行できるオペレーションの能力よりも、単なる羽田発着枠を持っているという点に集約されてしまいます。なぜHISや、楽天トラベルを傘下に持つ楽天がスカイマークに興味を持ったのかというと、自前の旅行代理業務を売るにあたって、航空会社が自社にあることで様々なサービスオプションをつけることができるからです。

 ぶっちゃけ、スカイマークが経営難に陥った理由の9割は「あまり安くも無くなって、搭乗率が下がってしまい、利益率が低下した」ことにあります。しかしながら、HISや楽天がスカイマークを買うと、自社のトラベルサービスの利用者を優先的にスカイマークの航空機に搭乗してもらうことであっという間に満席にすることは可能になり、経営の建て直しだけでなく自社事業に大きなシナジーがあるからであります。

 また、国内旅行をそれなりの頻度で行い航空機でウロウロする人たちというのは、可処分所得の多い人たちですので、そういう人たちのリストがあることで自社や自社グループの販売促進に役立つのは間違いないところで、正直なところ、スカイマーク買収はしたかったんだろうなあと、外野からは感じるところなんですよね。

 おそらくは、そういう航空会社に客を流してくれるサービスとの等距離外交を維持しながらビジネスを再建していく方向を選んだのでしょうが、その先どうするつもりなのかはまだ良く見通せていません。

 では、スカイマークの現場の人たちが駄目だったのかというとむしろ逆で、経営陣が結構アレな感じなのに、それなりに運行スケジュールや足りないパイロットをやりくりし、客離れを大きく起こさない程度にサービスレベルを維持して頑張ってきたわけで、現状のスカイマークにしては現場に対する評価は低くないというのが実情です。あんなに微妙な環境だし、経営状態もあんな感じなのに、飛行機を愛し、サービスに献身的な態度を取ってくれる従業員がスカイマークには実は多かったというのは、皮肉と言うかもったいないところだよなあ……。と外部から見て強く感じるのであります。

 西久保社長や経営陣がやろうとした独自路線も分かりますし、日本のエアラインが国内の蛸壺競争から脱皮して、世界の航空会社と競争できる組織にするという希望も賛同できます。それは確かに立派な考え方だし、ナイストライだと思うんですけど、残念なことに環境や材料が整わなかったんじゃしょうがないよね、博打は外れることもあるしさあ、という風に割り切って考えてしまうのは、私たちのような投資家の悪い癖なのでしょうか。

著者プロフィール

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

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ジャニーズ分裂の危機!? 「SMAP独立」の現実度

 1月22日に発売された週刊文春のメリー喜多川氏へのインタビュー記事が波紋を呼んでいる。多くの媒体が文春の記事をもとにした関連記事を掲載、その流れはとどまるところを知らないようだ。

 1月27日発売の週刊女性は、そんな文春でのメリー氏の発言をもとに、「SMAP独立論」をぶち上げている。

 これまで巷間では、嵐を育てあげたメリー氏の娘・藤島ジュリー景子氏と、SMAPを管理するマネージャーのI氏の2人が派閥をつくって、熾烈なジャニーズトップ後継争いを繰り広げていると言われてきた。

 しかし、文春のインタビューでメリー氏が、「ジャニーズの後継者は娘のジュリー」と明言したことで、両者の派閥争いに楔を打ち込んだことは間違いない。芸能記者の1人も言う。

「これまでジャニーズの“天敵”だった文春にわざわざ登場しての発言ですから、メリーさんの並々ならぬ決意表明だと思われますね」

独立は安易で適当な物言い

 いくら嵐がイケイケだとはわかっていても、これまでの貢献度からSMAPこそジャニーズにおいて最上位のグループ、存在と認識している人も多いのではないだろうか。しかし、文春のインタビューで幹部たちの評価は意外なほど低い、ということが露呈した。

 週刊女性は、その部分にも注目し、テレビ誌ライターに次のように語らせている。

「メリーさんが強調していたのは、ジャニーズのトップは近藤真彦だということ。あくまでマッチが一番で、SMAPではないことをはっきりさせました」。

 こうしたコメントを根拠に、週刊女性は「SMAP独立」の可能性に言及。芸能プロ関係者の言葉として、次のコメントを挙げた。

「今回、こうした序列が明確にされたことで、I女史がSMAPと独立する可能性が高まったのではないでしょうか」

 実際のところどうなのか? 別の男性週刊誌で活躍するベテラン芸能記者は次のように語る。

「ずいぶん安易というか、適当ですよね。仮にSMAPが独立するとなると、いったい誰がその“ケツ持ち”をするというのでしょうか。ジャニーズと勢力を二分する芸能界のもう一方のドンが全面的に彼らの後ろにつかない限り、そんな話は絵空事でしかない。もっといえば、そのドンに果たして、SMAPほどの大物をジャニーズから分離・独立させられるほどの力があるのか? 仮にその力があったとしても、利権を巡ってさまざまな闇の勢力が跋扈し、収拾ががつかなくなることは目に見えている。女性誌も売上が厳しいのはわかりますが、あまりに安易な煽りはやめるべきです。自分の首を自分で絞めるようなものですよ」

 所詮、嵐もSMAPも、ジャニーズ帝国のなかでは、ひとつのコマに過ぎない──広まる波紋の中に見えてきた事実である。

(取材・文/小林靖樹)

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田中角栄「竹下登への執念の復讐劇」と「赤報隊事件」の偶然(後編)

 世界中を震撼させた仏週刊紙「シェルリー・エブド」本社へのテロ事件で、およそ30年前の「赤報隊事件」を思い出した人も少なくないだろう。この新聞社を狙ったテロ事件では朝日新聞の2人の記者が死亡し、続いて当時の首相、韓国民団、リクルート元会長を狙った発砲・放火事件へと発展していった。前編の記事では実行犯として名前があがった思想右翼、宗教団体、警察について述べた。しかし、いずれも動機や具体的な証拠が見当たらず、捜査線上から消えていった。残ったのは暴力団と政治家の2つだった。

28年前に日本で起こった言論テロ「赤報隊事件」実行犯の正体」(前編)

リクルート事件も佐川急便事件も角栄が仕掛けた?

 赤報隊は、1987年から1990年5月の3年の間に主な事件は集約されている。しかも、1990年5月の民団襲撃後は、活動はおろか犯行声明文すら出さず、忽然と姿を消した(のちに模倣犯による犯行の可能性が高いとされた事件はあったが)。それは、あたかも“3年間の期限付”の活動であったかのような印象を受ける。そして、偶然にも「ある政治家」と赤報隊の活動期間がまるで歩調を合わせているかのようにピッタリ重なるのだ。ある政治家とは、誰か——1987年7月、「経世会(注1)」を旗揚げし、同年11月、「中曽根裁定」により第74代内閣総理大臣に就任し、1989年6月に退陣した竹下登氏である。赤報隊の活動は、竹下氏の経世会旗揚げ、総理就任・退陣までの期間とほぼ一致している。

 当時の政局を駆け足で整理しておく。竹下氏が自らの野望を露にするのは、1985年にアメリカで「プラザ合意(注2)」が締結された頃だ。1985年当時、首相は中曽根康弘氏。竹下氏は中曽根内閣の実権を握るべく、田中角栄氏から送り込まれた大蔵大臣だった。当時、田中氏が「ロッキード事件」で失脚したものの、復権を狙う田中派と旧田中派で、田中氏を引退させて「竹下政権」樹立を狙う、竹下・金丸進両氏が水面下で激しい覇権争いを繰り広げていた。しかし、田中氏は「日本の首領は自分以外にいない」とばかりに、竹下氏への政権譲渡を頑として認めなかった。当然、田中氏の胸中には「ロッキード事件」の汚名を挽回したいという強い思いがあった。

 そして、この覇権争いに割って入ったのが中曽根氏とアメリカだった。プラザ合意で蔵相としてアメリカを訪れた竹下氏は、中曽根氏を介してレーガン大統領から、“アメリカの庇護下に置かれる”ことを条件に、政権の後ろ盾の約束を取りつけたといわれている(2000年の竹下氏の地元密葬には、レーガン元大統領が極秘裏に訪れていたともいわれている)。アメリカの後ろ盾を得て、竹下氏は「経世会」を旗揚げした。

 当初は「たかが勉強会」とたかをくくっていた田中氏も、竹下氏の背後にある中曽根氏とアメリカの存在に気づくと、徹底的に竹下氏を潰しにかかった。

「田中の怒りはすさまじかった。『自分を裏切った竹下と中曽根を殺さない限り、自分も死ねない』とこぼしていた」(田中に近かった政界関係者)

 酒量も増え続け、「竹下の造反」が最大の要因とされる脳梗塞で倒れた後も田中氏の命を支え続けていたもの——それは竹下氏への“怨念”だけだったいわれている。田中氏は竹下潰しに、もち得る権力のすべてを注いだ。マスコミを利用し、リクルート事件で竹下氏を総理退陣に追い込み、さらに「東京佐川急便事件(注3)」では竹下氏の盟友・金丸氏をも政界から引退させることに成功した――真相は語られることがなかったが、少なくとも永田町ではそう解釈されている。

 当時、田中角栄の“懐刀”と称された後藤田正晴・元副総理に近かった関係者は、江副浩正がリクルート事件で逮捕される前年にこう警告されたという。

「(リクルートに)検察を入れるから近づくな」

 田中派の力がリクルート事件の背後で動いていたという貴重な証言だろう。当時、リクルートの江副会長は、竹下氏と中曽根氏のスポンサーであり、田中氏が失脚後、政界の新しい“黒幕”となりつつあった。「皇民党事件(注4)」に絡む“褒め殺し”の中止も「竹下の田中への謝罪」が条件だった。ここでも田中派の力が動いた痕跡が見える……そして、こうした政局の流れと赤報隊の活動時期との間には、あたかも「表裏一体」の関係性が見える。はたして、これは単なる偶然なのだろうか……。

実行犯と名乗った人物は白骨遺体で発見された

 2006年10月19日、元公安調査庁の菅沼光弘氏(1995年退官)が、外国特派員協会で講演を行なった。菅沼の講演の要諦は次の証言に集約されている。

「やくざの活動と、日本の表の活動である政治、経済、外交は、複雑な絡まり合いのなかで運営されているのが現状。日本の本当の姿を知るためには、裏社会の問題について十分な知識がないと正確な分析はできない」

 さらに、菅沼氏は皇民党事件について、事件の背後に“ある組織”の存在があったことについて言及している。

 ある組織——この系譜を辿っていくと、朧げながらも赤報隊の正体が見えてくる。それは右翼の大物、財界の大物関係者、そして裏社会の面々が連なる「禁断の系譜」である。

 筆者は疑問に思っていたことがある。朝日新聞がなぜ襲撃対象になったのか。「シェルリー・エブド」本社へのテロ事件のような明確な構図が、実は赤報隊事件にはないのだ。政局の流れと赤報隊の動きとの関係性からすると、朝日新聞という対象はひときわ異彩を放つ。朝日は実は“禁断の系譜”を追求しようとしていたのではないか。

 菅沼氏が指摘する組織というイデオロギーを超越した繋がりが、ここ日本には厳然と存在する。

「残念だが……捕まえられない相手もいる……」(前出元公安関係者)

 2009年、『週刊新潮』を舞台として起こった、「赤報隊事件の実行犯と名乗る人物」の告白手記がのちに「世紀の誤報」となった経緯をみるにつけ、赤報隊事件は、やはりアンタッチャブルであることを痛感せざるを得なかった。誤報騒動から1年以上が経過した2010年5月、手記を寄せた自称実行犯の男(当時66歳)は、北海道富良野市で白骨遺体となって発見されている。

 世紀の誤報騒動、そして、自称実行犯の怪死をもって、赤報隊事件の真相は、永遠に封印されたのではないかと筆者は考えている。赤報隊事件の“真の実行犯”は捕まらない……いや、逮捕できないのだ。

【用語解説】

注1:「経世会」=1985年2月、田中角栄氏に反旗を翻した竹下登、金丸信両氏らを中心に結成され勉強会。1987年6月3日、竹下が会長に就任し、正式に田中派から独立した派閥の会に発展。しかし、この竹下氏の行動は田中氏の怒りを買うこととなった。

注2:「プラザ合意」=1985年9月22日、アメリカ・ニューヨークの「プラザホテル」で行われた先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議(=通称G5)で発表された、為替レートに関する合意。この合意を受け日本では急速な円高が進行し、低金利政策が実施される。この政策が不動産・株式投機を結果的に加速させ、後のバブル景気をもたらした。

注3:「東京佐川急便事件」=東京佐川急便の渡辺広康元社長らが暴力団の系列企業などに融資や債務保証をして、東京佐川に約400億円の損害を与え、特別背任罪などに問われた巨額背任事件。さらに自民党の金丸信・元副総裁などへ東京佐川から5億円のヤミ献金が渡っていたことが発覚し、金丸氏は議員辞職へと追い込まれた。

注4:「皇民党事件」=1987年、「ポスト中曽根」を巡って安倍晋太郎氏、宮沢喜一氏と争っていた竹下登氏が、右翼団体「日本皇民党」から執拗に「日本一金儲けのうまい竹下氏を総理に」と“ほめ殺し”受けた事件。このほめ殺し中止の条件として出されたのが、「田中角栄氏への謝罪」だった。同年10月6日、竹下氏は謝罪のため目白の田中邸を訪れるも、門前払いに遭う。しかし、以降竹下氏に対するほめ殺し行為はピタリと止んだ。

(取材・文/林圭助)

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「高齢者は攻略しやすい」被害が相次ぐ投資詐欺の陰湿手口

 1月21日、高齢者ばかりを狙い架空の株取引を持ちかけ、全国の男女19人から約1800万円を騙し取っていた容疑で男6人が警視庁に逮捕された。

 主犯格の男(65歳)らは、兵庫県の94歳男性、岩手県の88歳女性らに対し「新規上場株を独自のルートで手に入れて取り扱っている。上場後は必ず値上がりするので間違いなく儲かる」などと勧誘していたという。

 こうした、架空の株取引をデッチ上げて詐欺行為を働く事件は後を絶たない。今回明らかになった事件の規模は比較的小さいほうで、2009年の11月には、1都2府23県の315人に未公開株を売りつけて約8億9000万円もの金を騙し取った容疑で、計12人の男が警視庁に逮捕されている。

高齢者は「攻略しやすい」存在

 この2009年の事件で被害に遭った男性に話を聞くことができた。一人暮らしで年金生活を送る70代男性。最初に投資案内のパンフレットを自宅へ送りつけられ、その後に度重なる電話勧誘を受けたという。

「電話で、『太陽光発電で年々利益が上がっている。来年の夏には東証2部に上場する。相当いい値がつくはずだから必ず儲かります。安心してください』と言われた。最初は警戒していたが、改めて見るとパンフレットもしっかりしたものだったし、連日の勧誘を受けるうちに信用してしまった。しかも相手は、株の営業だけではなく、身の上話や雑談にも応じてくれて、いつの間にか気持ちが傾いてしまって……」

 そうして、この男性は800株・2640万円を払い込んでしまったという。

 直接顔を合わせたこともない相手。しかも大きな金銭が絡むにもかかわらず、そんなに簡単に信用してしまえるものなのか。この疑問に対して、独居老人の生活を支援する活動を行っている、あるNPO団体の幹部がこう説明する。

「一人暮らしの高齢者の孤独感、寂しさは想像を絶するものです。家族や友人とも疎遠になり、地域との交流もなく、外に出れば楽しげな若い世代を目にして余計に孤独感が深まる。社会での役割も減り、ときには邪険に扱われ、自尊心は著しく低下します。そんな毎日に、いっときでも自分を認めて受け入れ、相手をしてくれるような存在が現れることは、カラカラに乾いた砂漠に水が与えられるようなものです」

 高齢者を狙う多くの詐欺は、そんな心理に巧みにつけ込むのだという。木嶋佳苗や筧千代子らの婚活殺人事件などはその最たるものだ。

「もちろん、若い世代よりもお金を貯めこんでいるという部分はある。しかしそれ以上に、詐欺師たちにとって高齢者は、少々語弊がありますが“攻略がしやすい”存在なんです」(前出・NPO幹部)

「怪しい話を信じて、騙されるほうが馬鹿だ」と笑うのは簡単だ。しかし、自分に無関係な話として笑うだけでは、この手の詐欺は決して根絶できない。

「若いうちは『自分は絶対に大丈夫』と思うでしょうが、それは慢心にすぎません。また、『自分の親はしっかりしているから心配ない』という過信もいけません。現役時代に社会的立場の高かった人ほど、老後に『自分の価値が低下した』と感じ、不全感を抱えやすい傾向があります」(前出・NPO幹部)

 有り体だが、高齢期の親がいるなら普段からコミュニケーションを密にとり、些細なことでも“報告・連絡・相談”する意識をもつこと以外に被害防止の途はない。

エコ、医療、東京五輪関連の詐欺が急増

 株取引に詳しい弁護士が警鐘を鳴らす。

「株は通常、証券会社が間に立って買い手を募集する。自ら、あるいはそれ以外の第三者が不特定多数に話を持ちかけることはあり得ません」

 老後マネーを狙った投資詐欺の相談は、ここ5年ほどで急増しているという。

「近年のトレンドとしては、太陽光発電や新エネルギーなど“エコ”を売りにした銘柄、それに、iPS細胞など最新医療の技術化・実用化を謳う銘柄で騙そうとするケースが目立つ。また、東京オリンピックに関連づけて『必ず株価が上がる。今こそ絶好のタイミングと言葉巧みに騙るケースも多くなっています」(前出・弁護士)

 ほとんどのケースで、ターゲットとなるのは65歳以上の高齢者。過去に株取引をしたことのある人が名簿化されて出回っているほか、金・プラチナや宝石、健康食品などの購入者リストから“カモ”がピックアップされることも多いようだ。生年月日のほか、「独居」「夫の在宅が多い」「話し好き」「押しに弱い」といった細かな情報が書き込まれた名簿もあるという。

「もっともカネを持っている世代」といわれる団塊世代がどんどん老年化していき、今後も高齢者を狙った詐欺はまだまだ発生するだろう。新手の手口も常に注視していかねばならない。

(取材・文/稲垣 翼)

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妖怪ウォッチにトーマス…子供をターゲットにした鉄道各社の新戦略

 昨年7月から10月まで、静岡県の大井川鉄道は子供たちを中心に人気になっているアニメ『きかんしゃトーマス』が実際に列車を牽引するフェアを開催した。同イベントは、親子連れ・鉄道ファンを中心に大盛況を博した。

 大井川鉄道は従来からSLを集客戦略の目玉に据えており、土日祝日やゴールデンウィーク、夏休みといった休みの日ばかりではなく、平日にもSLを運行している。

 SLの迫力ある走行風景はチビッコを魅了するが、それよりも年配者の方がファンは多いと言われる。SLは高度経済成長期から姿を消し始めた。団塊の世代にとって、SLは自分たちの輝かしい時代を想起させてくれる列車といえる。それだけに、これまでの大井川鉄道は年配者をターゲットにした集客戦略を重視しており、実際に年配者のグループ旅行が目立っていた。

 トーマスの運行はその見た目の斬新さもあり、マスコミが殺到。話題を集めた。大好評だったこともあり、大井川鉄道は2015年も運行を決定。今年は、昨年よりも運行期間を約1カ月拡大。6月から運行することを発表している。

 SLの運行をやめるわけではないが、子供たちに人気の『きかんしゃトーマス』に力を入れる方針は、上客の高齢者層離れを起こすデメリットもある。

 年配者に比べれば鉄道好きな子供は多いが、鉄道会社にとって高齢者をターゲットにした方が経済効果は高いはず。それにも関わらず、大井川鉄道が子供をターゲットにしたのはどういった意図があるのだろうか?

「孫と楽しむ鉄道」で利用客拡大を目指す

 実のところ、子供たちをターゲットに据えて、利用客の拡大を狙っているのは大井川鉄道だけではない。鉄道業界全体のトレンドになっている。某鉄道雑誌編集者は解説する。

「すでに団塊の世代と呼ばれる厚い層が定年退職を迎え、通勤需要は一気に減少しました。これが鉄道会社にとって痛手です。団塊の世代は郊外に家を購入しているケースが多く、定年退職後の移動手段はもっぱら自動車。鉄道には乗らない。鉄道業界では売上減少が深刻な問題です。そこで、鉄道会社は売上をカバーするのにはどうしたらいいのか? を考えました。そこで出てきたのが、JR九州の豪華寝台列車のような単価の高いビジネス。もうひとつが、お孫さんと一緒に電車に乗ってもらうというアイデアです」

 年配者に鉄道を利用してもらう戦略は、以前なら夫婦で旅行というのが一般的だった。JRは「大人の休日倶楽部」といった高齢者向けの割引サービスを展開しているが、高齢者だけで行動するとどうしても消費行動は鈍くなりがちだ。また、豪華寝台列車には製造からメンテナンスといったコストも高くつくので、そう簡単には運行できない。そこで「孫と楽しむ鉄道」が積極的に進められることになった。

 JR東日本は20年間にわたってポケモンスタンプラリーを実施しているが、小学生では一人で遠くまで行くのは危険がつきまとう。両親も心配するだろう。しかし祖父母同伴なら、その心配は低減する。

 定年退職した団塊の世代にとって、孫と一緒に鉄道を乗ることは、楽しいひとときである。孫にとってはレアキャラを手に入れたい。団塊の世代が孫と一緒に列車で移動してくれれば、途中で食事をしたりお土産を買ったりする経済効果も見込める。孫と楽しむ鉄道は、3者にメリットのあるのだ。

 こうした子供をターゲットに据えた鉄道会社の戦略は広がりを見せている。2014年、西武鉄道が『妖怪ウォッチ』のスタンプラリーを開催。西武鉄道に小学生たちが殺到した。JR東日本も負けてなるものかと、山手線で妖怪ウォッチのラッピングトレインの運行を開始。鉄道業界にもポケモン旋風が吹き荒れている。

 これまで、子供をターゲットにした鉄道会社の集客戦略は経済効果が薄いと言われ続けてきたが、妖怪ウォッチによって大きく変わった。

 ポケモン、妖怪ウォッチ、トーマス――今年、鉄道会社が新しく打ち出す新戦略はあるのだろうか。 

(文/小川裕夫)

サザン桑田騒動を利用…日本を侵食する中韓のメディア戦略|田母神俊雄コラム

 昨年大みそかの紅白歌合戦で、サザンオールスターズが歌った「ピースとハイライト」が物議を醸した。「教科書は現代史をやる前に時間切れ」「都合のいい大義名分で争いを仕掛けて、裸の王様が牛耳る世」などという歌詞を、チョビヒゲをつけた桑田佳祐さんが歌いネット上は騒然となった。

「映像の日の丸にバツ印がつけられたことで所属事務所に抗議団体が来た」「紫綬褒章をポケットから出しオークション云々と言った」などと報じられてもいる。

 この騒動に対し、桑田さんは「特定の団体や思想などに賛同、反対、あるいは貶める意図などは全くございません。大変軽率な行為であり、心からお詫びいたします」と謝罪している。「『平和と極右』と訳せる」などと朝日新聞は報じたが、桑田さんのキャラクターを思えば「ミュージシャンのパフォーマンス」。目くじらを立てるほどのことではない。

 ただ、桑田さんの悪ふざけを利用するのが反日国家である。案の定、韓国紙も中国紙も、自国の反日主義者を煽るため「日本の人気ミュージシャンが国民的歌番組で歌った」と紹介したようである。

 桑田さんがそうだというわけではないが、芸能界に「在日」の人が少なくないのは確かである。彼らを日本や韓国・中国の反日勢力が利用しているのも事実であり、今や反日国家に有利な情報は即座に伝わるようにできている。

 さらに、ご存じのように国内のマスコミまでもが「反日思想」に加担しているという側面がある。今回の騒動にしてもそうだ。「ミュージシャンのパフォーマンス」にすぎなかった桑田さんの一件を文字通り“曲解”して、自社の主張を体現してくれたとばかりに称賛したのが朝日新聞である。

 朝日新聞を筆頭に、テレビなど日本のマスコミの多くは中韓を中心とする反日国家に毒されている。

1960年代から反日勢力に利用されてきたマスコミ

 ネット上に、某テレビ局社員を名乗る人の有名な書き込みがある。内容は「1960年代、放送中のちょっとした言葉使い(「朝鮮民主主義人民共和国」ではなく「北朝鮮」と言ってしまったなど)に対し、朝鮮総連からテレビ局幹部の自宅に、脅迫に近い抗議行動が繰り広げられた。これに対する手打ちとして、採用枠に『在日枠』が密かに設けられた」というものだ。

「このとき採用された在日社員が主要な報道番組のプロデューサーなど、決定権を握るポストに座った結果、土井社会党が支持された」と続いている。

 韓流ブームの際、地上波が繰り返し韓流ドラマを流したのも、韓国に親近感を持たせるためであり、これを日本のマスコミが異常なほど放送するから、私は「頑張れ日本!全国行動委員会」会長としてフジテレビに抗議したのである。

 第四の権力であるマスコミが反日勢力に支配されている。テレビ局の株式を、外国人が持てないようにするべきだ。

中国の対日政治工作を記した秘密文書

 もう一つの反日国家・中国は長期的な戦略で「日本の支配」を目論んでおり、その手法は韓国以上に緻密である。

 1972年、歴史家の西内雅氏は、アジア諸国を旅する途中で「対日政治工作」という秘密文書を入手している。当時は怪文書扱いされたが、今読むと、非常に信憑性のある内容である。

「わが党(中国共産党)は、日本開放の当面の基本戦略は、日本が現在保有している国力のすべてを、わが党の支配下に置き、わが党の世界解放戦に奉仕せしめることにある」ことを「基本戦略」として記したこの文書は、次のように続く。

イ 我が国との国交正常化(第一期工作の目標)

ロ 民主連合政府の形成(第二期工作の目標)

ハ 日本人民民主共和国の樹立・天皇を戦犯の首魁として処刑(第三期工作の目標)

 イの国交正常化は、田中角栄内閣だった1972年に実現しており、ロの民主連合政府の形成は、1993年の細川内閣(日本新党などの連立政府)誕生から村山内閣(自民党・社会党の連立政権)まで続いている。中国と韓国にとって都合のよい、悪名高き村山談話が発表されたのもこの時期だ。

 また、2012年まで続いた民主党政権など「日本列島は日本国民だけのものではない」と首相が語るほど「媚中派」の集まりであった。

「日本を中国共産党の支配下に置く」ための行動要項は次のように書かれている。

「なされなければならないのは、全日本人に中国への好感、親近感を抱かせるという、群集掌握の心理戦である。好感、親近感を抱かせる目的は、我が党、わが国への警戒心を無意識のうちに捨て去らせることにある」とある。

マスコミを駆使した日本愚民化政策

 次にあるのが「マスコミ工作」である。

 新聞や雑誌に対する工作は「10人の記者よりは1人の編集責任者を獲得せよ」「民主連合政府樹立を大衆が許容する温床を作り上げよ(中略)大衆はこの問題について無知、無関心であることが最も望ましい」とある。

 テレビに対する工作は「性の解放を高らかに謳いあげる劇又は映画、本能を刺激する音楽、歌謡等は望ましい反面、スポーツに名を借りた根性ものと称される劇、映画、動画、または歴史劇、歌謡ならびにふるさとの歌祭り等の郷土愛、民族一体感を呼び覚ますものは好ましくない」と書かれている。

 現在の我が国のテレビ(地上波)は、どこのチャンネルも似たような番組ばかりであるが、これぞ「3S政策」(スポーツ、スクリーン、セックスに関心を向けさせる愚民化政策)の成功例ではないだろうか。中韓両国の「日本乗っ取り計画」は、「マスコミを牛耳る」手法なのである。

著者プロフィール

田母神俊雄

軍事評論家、政治活動家

田母神俊雄

1948年福島県生まれ。防衛大学卒業後、航空自衛隊に入隊。統合幕僚学校長・航空総隊司令官を経て航空自衛隊(約5万人)のトップである航空幕僚長に就任。2008年「日本は侵略国家であったのか」と題する論文を発表、政府見解と異なる歴史認識として航空幕僚長の職を解かれる。2014年、東京都知事選出馬、61万票を獲得。同年12月の衆院選では東京12区から出馬した。おもな著書に『田母神塾』(双葉社)、『ナメられっぱなしのニッポン、もっと自信と誇りを持とう!』(実業之日本社)などがある。週刊誌アサヒ芸能にて「田母神政経塾」連載中。

(撮影/内海裕之)

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